モチヅキです。
スウェーデンのどの街にもあり、スウェーデン旅行中に必ず見かけるであろう緑の看板。
これはスウェーデンの国営酒屋さん・Systembolaget(システムボラーゲット)というお店の看板なのですが、取り扱っているお酒の種類が多すぎて、訪れるたびに驚いています。
ちなみに、スウェーデンではここ以外にお酒らしいお酒が買えないのが実情。
(アルコール依存症患者を少しでも減らす政策によるもの)
さっそく、どんなお酒があるのか、買い方などをレポートします。
目次
Systembolagetは公営の酒屋さん
ここはお酒のみを扱う国営酒専門店。
アルコール分が3.5%を超えるものを取り扱っています。
ここ以外でアルコール分が高いドリンクを買うことはできません。
スウェーデンでは日本のように、
「あ、ちょっとコンビニでビール買ってこよ♪」
というノリでお酒のお買い物がどこでもできるわけではないんですね。
ちなみに、アルコール分が3.5%以下のドリンクはスーパーやガソリンスタンドなどで購入可能です。
営業時間は?
どの街のSystembolagetでも、だいたい
- 平日…10:00〜18:00
- 土曜…10:00〜15:00
- 日曜・祝日…休み
となっています。
金曜の午後はビールを箱買いする人やワインを一人で10本くらい抱えて出てくる方もいらっしゃるほど賑わっていますよ。
毎日営業しているわけではないので、お酒がどうしても欲しい!というときに備えてまとめてストックする方も多いのだそう。
(買える酒類の数に制限がなさそうなので、アル中対策政策になっているかどうかは正直微妙なような……)
Systembolagetで買い物できる人
スウェーデンも日本と同じく、酒類を買える人は20歳以上の人に限られます。
ただ、スウェーデンではレストランなどでお酒をオーダーできるのが18歳以上なので、ちょっとややこしいかも。
Systembolagetで酒類を購入する際は、20歳以上だと証明できる身分証明証を必ずレジの人に提示しましょう。
わたしたちの場合は、パスポートの写真のページを見せるだけでOKです!
わたしは以前誕生日にSystembolagetを訪れた際にパスポートの写真のページをいつも通り見せたら、
と誕生日を祝ってくれました^^
スウェーデンのSystembolagetにはどんなお酒がある?
街によって規模は様々ですが、お酒をとりあえずありったけ揃えたスーパーマーケットのような構え。
入店の際はセキュリティゲートのようなものをくぐりました。
ワイン(VIN)
わたしたちが入店したところでは、入店したらすぐの場所にワインがディスプレイされていました。
産地別・色別にきれいに並んでいます。
こちらはロゼ。
アルコールフリーのワインもありましたよ。
ワインだけで店内の半分を占めているんじゃないかというほどの品揃えです。
わたしたちはワインも好きですが、どちらかというとビールの方が好き。
ということで、ビールコーナーへ。
廊下広いですね。清潔感があります。
ビール(ÖL)
ビールもまさかの品揃え。
3.5%からなんと10%のアルコール量もあるビールなどアルコールのパーセンテージも様々です。
たとえば、スウェーデンを代表するビールの1つ・Falcon(ファルコン)だと、500mlで約170円程度。
日本の生ビールよりもやや安めでしょうか。
オーガニック大好きなスウェーデンでは、オーガニック(Ekologiskt)ビールも親しまれています。
日本にはオーガニックビールはあまり市販されていませんが、スウェーデン旅行中にオーガニックビールを飲んでみたい方は緑のタグにEkologisktの文字があるものを選んでみてくださいね。
ストックホルムビールなるものも存在。
旅のお土産にいかがですか?
日本で親しみがあるビールもいくつかありましたよ。
スウェーデンでは、地元ビールだけでなく、お隣のデンマークのCarlsberg(カールスバーグ)やTuborg(ツボルグ)も人気で彼宅でも必ず30本入りパックがあったほど。
こんなかわいいパッケージも。
こちらもビールです。
価格以外にぜひ見ていただきたいのが、右側の「味」欄。
このビールの場合、ピーカンナッツやバニラ、コーヒーのようなフレーバーがするそうです。
味を想像してお酒を見てまわるのも楽しいですよ。
こんなスウェーデン色のビールも。
オレンジとクネッケブロード(スウェーデンの薄くて硬いパン)の味がするらしい。
デンマークビールのFAXE(ファクセ)はバイキングガイがとても北欧らしいパッケージ。
目を引くのは、ヘラジカマークがあるNORRANDS GULD(ノーランズグルド)。
下方にあるヘラジカマークが冷えて青くなったら飲み頃!というサインになっているグッドデザインビールです。
こちらもお土産として持ち帰ると面白いかも。
2018.07.31追記:最近のパッケージはヘラジカさんの位置がちょっと変わりました。
同じビール・シードルブランドでもアルコールの度数が異なる商品がある
スウェーデンでは、同じビールのブランド(シードルも)でも、アルコール度数が違うものがいくつかあります。
アルコール度数によっても呼び方が異なるのもスウェーデン独自のものですね。
- アルコール度数2.25%までのビール…”lättöl” いわゆるライトビール。販売規制がなく、どこのお店でも購入可能。
- 3.5%未満までのビール…”folköl”ライセンスのあるスーパーマーケット等で購入可能。スウェーデンのCOOPやICAなど、だいたいのスーパーで取り扱いがあります。
- 3.5%以上のビール…”starköl” 「強いビール」と呼ばれるもの。Systembolagetでのみ購入可能。
飲んでみたいビールやシードルがある場合は、あらかじめパッケージをよくチェックしておくことをおすすめします。
アルコール度数は日本の酒類と同じように、必ず目立つところに記載されていますよ。
カクテル・ソーダ類(CIDER & BLANDRYCKER)
こちらもなかなか個性的なパッケージが揃っています。
地元のシードルなら、KOPPARBERGがいちおし。
こちらはアルコール高めバージョンですがフルーツの味が自然で、アルコールの強さがあまり感じられないある意味危険なドリンク。
こちらはナシ味ですが、ほかにもベリー味などがありますよ。
で、こちらが同じブランドのアルコール控えめ(といっても4.5%)バージョン。
はじめて飲む方はこちらの通常%バージョンをおすすめします。
海外で取り扱いが多いスウェーデンのシードルなら、こちらのREKORDERLIG。
なかなかハードなアルコール度数で、ワイルドベリー味のほか、マンゴーラズベリー、ストロベリーライムなどのテイストもあります。
おいしくて、すでに全種類制覇してしまいました。
見つけたらぜひチャレンジしてみてくださいね!
見ざる言わざる聞かざるの”3 APOR”シリーズは、ワインの方が有名ですが、シードルもとてもおいしい!
外れがないのでぜひ買ってみてください。
(地元のSystembolagetではいつも売り切れてました)
ちなみに、”Ekologisk”「オーガニック」です。
こちらは日本ではまだ少ないトニック系ドリンク。
オーガニックで、グレープフルーツの酸味がほのかにきいたライトなドリンク。
パッケージもおしゃれ。
こちらのコーナーにも、日本で馴染み深いブランドも多数ありました。
お土産なら、スウェーデンでしか買えない「スウェーデンの焼酎」とでも言うべきスピリット・AKVAVIT(アクアビット)も良いですね。
お芋が原料のアルコール度数がめっちゃ高い飲料です。
スウェーデンのスピリッツを集めたミニボトルもお土産におすすめ。
いくつか購入して帰国し、家族に飲んでみてもらったところ、皆「きっつー!」と驚いていました。
話題作りやサプライズにも良いかも。
お酒のお土産も揃うSystembolaget、一度は行ってみて!
スウェーデンの国営酒類専門店・Systembolagetにはお酒がこれでもかというほど並び、写真が追いつかないほどでした。
いつきても面白いパッケージのお酒や、見たことがなかった世界中のアルコール飲料が見つけられるのでいつも楽しくお買い物してます。
ちなみに、スウェーデンで大きく課される酒税ですが、Systembolagetの商品価格は全て税込みです。
そのため、レジで「え、こんなに税がかかるの!?」と驚くこともないかと思います。
あ、大事なことを申し忘れてました。
お土産としてお酒を海外から持ち帰る場合は、日本の関税ルールに従う必要があります。
詳しくは、以前投稿した記事「空港での税関申告(酒)を経験。驚きの納税額!」を読んでみてくださいね!
滞在中はほとんどビールやシードルを買いに行っていたのですが、彼パパ曰く、
「欲しい飲み物がなかった場合は、お店の人に行ってオーダーできるよ!」
とのこと。
長期滞在する場合、どうしても飲みたいものが見つけられなければこのオーダーシステムを使うのも良いかもしれませね。
ちなみに、彼パパは大のウィスキー好きで
「日本のサントリーウイスキーが飲みたい!」
とSystembolagetにオーダーできるか聞いてみると、日本円で5,000円くらいの価格になるといわれ泣く泣く諦めたそうです。
関税が高いのでしょうね。
今度滞在するときに日本から持って行ってあげようと思います。
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