とある用事でヘルシンボリへ。
ヘルシンボリといえば、デンマーク国境の街かつ私の大好きなコーヒーブランド・ZOEGA(ゾエガ)発祥の街!!
もしかしてゾエガのカフェがあるのではと探してみたらあったーーーー!
しかも駅チカ(ヘルシンボリ中央駅)!
目次
ZOEGA KAFFE(ゾエガコーヒー)って何者?
ゾエガは、南スウェーデン・スコーネ地方の一都市・ヘルシンボリ発祥のコーヒーブランド。
緑の「スコーネロースト」と呼ばれる、ダークロースト(写真右)がシグネチャーコーヒーとなっています。
季節やチャリティによって、違うローストやパッケージが発売されることも。
スコーネ以外の地域であまり買い物をしたことがないのでわかりませんが、ここスコーネ地方のスーパーでは必ずゾエガのコーヒー豆が販売されてます。
スウェーデンには色々なブランドのスウェーデンブランドのコーヒーがありますが、うちではゾエガ一択。
あまり水の硬度が高くない市在住ですが、あまり硬くない水と相性がよいのか、仄かな甘味と濃さがとにかく絶妙。
日本の実家(西日本、超軟水)に初めて持ち帰って振る舞った際には「こんなに甘くて風味が強いコーヒー初めて!」とみなびっくりしてました!
ゾエガコーヒーの歴史
一度、ゾエガコーヒーの歴史をみておきましょう。
かいつまんで翻訳すると‥
1881年、当時31歳だったカルロス・ゾエガがスウェーデンからブラジルへの旅を終え、当時6,000クローナ分(1920年の時点で日本円にして270万円ほど。300万円分以上の価値はあるコーヒー豆だったのかな?)のコーヒー豆をスウェーデンに持ち帰ったことからゾエガの歴史がスタートします。
ヘルシンボリからそう遠くはない町・ランズクローナでコーヒー焙煎機やミルなどなど、いろいろなマシンをそろえた家をかまえるように。
こうしてダークローストコーヒー貿易の基礎ができあがっていき、のちの伴侶となる写真家・マリアに出会います。
ほどなくして、娘のクララ=マリアが誕生し、1886年にビジネス拠点をヘルシンボリに移します。
マリアは自分のアトリエを妹に譲り、本格的にコーヒービジネスに参加。
同年、ヘルシンボリで特許も取得し正式にコーヒービジネスを展開していくようになります。
歴史を感じるエントランス
グワングワンと回る焙煎機がお出迎え。
ずらりとならんだゴールドの焙煎機は壮観。
メニューのオーダー方法
- 先に席を確保し
- 席番号を伝えた上でほしいメニューをオーダーする
というオーダー方法。
セムラ発見!
セムラ(クリームパン)もずらり!
私達が訪れたのは、スウェーデンの特別なクリームパン・セムラの日(2月13日、セムラダーゲン)だったためか、セムラも並んでたんですね。
ん??ドリンクメニューにはセムララテもあります。
ただ朝のお腹には重たそうだったのでパス。
大人しく、朝食メニューをオーダーしました。
お食事メニューは別紙
焙煎機の前に別メニューもありますので、お食事系ご希望ならこちらをチェックしてみましょう。
オートミール粥+フルーツコンポート、サンドイッチセットなどなど。
カフェインテリアも素敵
エントランスすぐ近くの空間。
私達は向かって左のソファエリアを選びました。
壁いっぱいの当時の写真たち。
ゾエガコーヒーのパッケージを思い出すダークなモスグリーンの空間。
うーんいい香り。これだよこれこれ!
お隣はチェアメインのエリア。
私達のシーティングエリアのすぐ横が階段になってました。
上の階行ってみよ。
上がってすぐのエリア。
一階のものよりは、少し時間が進んだかのような展示。
冷蔵庫がミニマルで可愛い。金庫みたい。
進むと、ナチュラルな素材感が目立つエリアに。
空間別にちょっとずつテイストが違う気がする。
こちらの空間はどこか旅したくなるような雰囲気。
ジュートラグにコーヒー袋に地図。アドベンチャラスだ
踊り場に戻って反対方向に進むと、屋根裏感ある空間が出現。
なんだろうこの古民家感。
私は古民家多い地域で育ったんですが、ふと地元に数多くある古民家カフェを思い出しました。
突然望郷の念に駆られてしまった私。
思えば遠くに来たものですね。
屋根裏(?)スペースから見下ろす焙煎機。
そんなに高い場所にいる感じはないのですが、ミニチュアみたい。
私達の席の階に降りてきました。
私達の席後ろにあった文を読んでみました。
1930年当時は、ヘルシンボリはアムステルダム、ニューヨーク、コペンハーゲンに次いで4番目にジャワコーヒー豆を多く消費していたのだとか。
当時のゾエガカフェの盛り上がりぶりが伺えます。
創業者のカルロスは、マリアが二人目の子供を宿しているときに突然病に倒れその日に亡くなってしまったそう。
その子供も生後まもなく亡くなってしまうなど、かなしい出来事もたくさんあったようです。
朝食いただきます!
いろいろな歴史や写真を見ていたら、朝食メニューが運ばれてきました。
私がオーダーしたのは、フムスと人参ピクルスサンドイッチのセット。
サンドイッチというと、日本のイメージだとパンとパンの間におかずがサンドされているものを連想するものですが、こちらはオープンスタイル。
パンの上になにか乗ってるか、こちらのようにパンとおかずが別々になってることが多いです。
同行してた彼はゆで卵とマヨネーズのサンド(私のと同じスタイル)をオーダーしてました。
食器が純喫茶風でかわいい…
オレンジジュースはみかんジュースぽかった。
果肉たっぷりで、さっき絞ったんだなあと感じるフレッシュさ。
エントランスに戻ってきました。
ネスプレッソ用のゾエガもあるの知らなかった!
かさばりにくいし、お土産も選びやすいですね。
古民家風?博物館にいるような気分を楽しめるカフェ
久々に本格的なカフェに来られて、本当にワクワクしました!
特に歴史の長い、大好きなコーヒーブランドのカフェなので喜びもひとしお。
こちらのカフェに行くためだけにヘルシンボリに行きたいくらい気に入りました。
照明も少なめで、コーヒーの香りと静かなジャズが楽しめるカフェです。
ヘルシンボリ中央駅から徒歩圏内なので、南スウェーデン観光でヘルシンボリに来ることがあれば、ぜひ立ち寄ってみてください。
▼店舗情報
- 営業時間
- アクセス:ヘルシンボリ中央駅から徒歩10分
- 備考:現金不可
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