モチヅキです。
スウェーデンに移ってきて半年以上が経ちました。
優しい彼と彼の家族、穏やかな自然に囲まれた生活をしています。
割とのんびりした毎日を過ごしていますが、ここは日本から9,000kmは離れているスウェーデン。
同じアジア圏ならまだしも、文化も言語も道ゆく人も、気候も何もかも違うことばかり。
楽しいこともありますが、ストレスを感じる瞬間も多いです。
今回は、私がスウェーデンで生活を始めてから感じることが多いストレスと今のところ効いてる対処法を書き出してみようと思います。
目次
ストレス
「ストレスってw住む前にもある程度予測できてたでしょw」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
でも、住んでみないとわからなかった、実感できなかったストレスも多いんです。
言語によるストレス
世界どこに行っても日本語が公用語の国は日本しかないわけで。
そしてガラパゴスな言語の日本語はどこの国の言語とも似ておらず(韓国語とかインドネシア語、マレー語は比較的発音もしやすく習得しやすいらしいけれど)、いざ外国語を習得しようと思うと難しさの壁にぶち当たることも。
私は英語の読み書きスピーキングができますが、それでもスウェーデン語は発音や書き方のハードルは高いです。
義理両親が何話してるかわかんないし、
と彼にいつも聞かれるのもなんだかしんどくなってきてました。
お店に行っても聞き返されたり、何言ってるかわからないことも多く四苦八苦。
もうすでに30超えてるのに、自分が3歳児になったみたいな気がして、鬱々としてた時期もありました。
買い物ストレス(物価、クオリティ、カスタマーサービス…)
日本ってすごいですよね。
- 500円あれば美味しいものが結構食べられる
- 外食してひどいハズレを引くことは滅多にない
- 苦労せずに高品質なものが手に入る
- ネットで買い物したものはすぐに届く
- 梱包も綺麗
- 大体のお店の接客が丁寧
スウェーデンに来てからは、
- 物価が高いし、レストランのクオリティは『?』レベルも多い
- ラッピングサービスが適当(自分でやった方が綺麗)
- スーパーの食料品は腐ってるものもゴロゴロ
- お店の電話(予約・問い合わせなど)にまず繋がらない
- 店員が自社製品について何も知らない
- 日本ほど品揃えがない
- オーダーした商品が家まで配達されない(勝手に持ち帰られたり)
- そもそも買い物場所・商品の選択肢が少ない
などなど、色々不満点があります。
比べてもどうしようもないのは十分わかってます。
日本のサービスが細やかでショッピングが楽しいのでどうしても比べてしまう自分がいます。
国民性やサービスの捉え方が違うのももちろんですが、日本よりも高いお金を払っていただけないクオリティのものを得るのがストレス。
一番驚いたのは店員の知識。
ビタミンサプリが欲しくて、ナチュラル系ショップに行ったのですが。。
…という出来事。びっくり。
文化・生活習慣の違いによるストレス
例えば、どこにいくにもカップル同伴であるのが常識とされる文化。
ひとりでいたい時間も多い私にとっては苦痛。
Lが友人に会うとき
などなどよく聞かれます。
Lにとっては友達でも私にとっては他人なので、正直同伴きついです。
共通の話題なんかほぼ皆無だし、私がいることで彼らも気を遣って英語で喋ってくれるしで、なんかついてきてごめんなさいな気持ちになっちゃうんですよね。
全然楽しくないし気を遣うだけ。Lには悪いけど。
あと、衛生観念の違いやスウェーデン人と日本人の「こうあるべき」「常識」が大きく違うのもストレスを感じるポイントかもしれません。
お母さんに一日何回も電話をかけたり、電話がかかってきたりするのもスウェーデンでは当たり前。
クリスマスもイースターも家族の誕生日も親戚皆でお祝いするのが当たり前。
どれだけ店が混雑しててレジが並んでても店員がなかなかやって来ないのも当たり前。
お店が間違えて値札つけてても、買ってしまったら店責任0になるのが当たり前。
お客が残したナプキンでテーブルを拭くのも当たり前。
(コロナ禍では改善したけれど)手洗いうがい?なにそれ?
子供を叱らないのは当たり前
とか。
フェミニズムも強いです。
なんでも男女平等!求めすぎて男性差別なんじゃないかと思うくらい女性女性女性です。
(それに違和感を感じた男性が声を上げると、今度は性差別ガーとか言われる)
ほぼどこに行ってもフェミニストの本がディスプレイしてあったり、メディアも女性の権利ガーばかりで正直しんどいです。
男女平等は素晴らしいですが、手段が目的?目的が手段?みたいなことになってる。
指摘した人はもれなく悪者。
感情論がまかり通る社会ほど面倒なものはないです。
食文化ストレス
日本のお浸しや鍋料理が大好きな私。
チーズやクリーム、肉が大好きなL。
Lは和食好きですが、週3〜4でクリームを使った料理が食べたい時もあるようで…
私もチーズやクリーム、肉を使った料理は好きです。
でも、週に何度も食べられません。
あと、スウェーデンの料理はバリエーションがあまりないです。
ずっと食べてると飽きてくるんですよね。。
少なくとも、Lが和食を好きでいてくれてよかった。
(和食は腹が満たされないとは言われるけど)
パートナーが、自分の作ったものなんでも美味しい美味しいと食べてくれるのは嬉しいですよね。
気候によるストレス
スウェーデンをはじめ北欧諸国は北極圏に近いエリア。
夏は死ぬほど日照時間が長く、初冬からは死ぬほど夜が長いです。
私たちが住んでいるのはデンマークに近い南スウェーデンなので、北部に比べると極端ではありません。
でも、夏(6月〜7月)は日の出4時、日の入り22時くらい。
朝早く目覚めてしまったり、夜寝入りが悪いなど、ちょっと睡眠スケジュールに影響が出てます。
冬は日の出8時、日の入りが3時くらいだったかな?
どちらにせよ、明るい・暗いのバランスがすごく偏っているのです。
システムが不安定で遅い、不便
公共交通機関は遅れるのが当たり前、行政機関はすごく待つ(1ヶ月はざら)、お店は日曜日閉まってる、夏休み期間は全てが遅れるなど。
最近は、先ほども少しお話した通り…オーダーしたiphoneが自宅ではなく近所の店に配達されたり、誤配があったり。
日本人からすると、よくその仕事ぶりで給料もらえてるよね?て言いたくなるくらいの仕事ぶりです。
こればかりは慣れかなあ。急いでる時は地獄です。
あと、スタッフによって問い合わせに対する答えが違うのも困りもの。誰も信頼できない。
あるスタッフはA=Aと言うし、別のスタッフはA=Xと言う、また別のスタッフはA=存在しない、と言うし。
▼そういえば、私がビザを得るまでの過程でも、現地オフィスが色々テキトーでびっくりしたっけ。
私がたどり着いた対処法
たどり着いた、というには大袈裟かな。
楽になった考え方。
言語習得も時間がかかるもの。焦らない。
英語は喋れるにしても、30年以上日本で生活していた自分。
英語以外の言語を習得するのにはどうしても時間がかかるものと割り切りました。
(もちろん、渡航前にスウェーデン語の基礎は勉強していました)
アルファベットの種類は一つだけでも、発音や使い方が全然違うし、スラスラ喋れるようになるまで時間は絶対かかります。
そうそう、日本語ってすごくないですか?
アルファベットは3種類もあって、うち一つは1,000以上も種類がある。
でも日本人は皆判別できるし、ちゃんと使いこなせています。
世界一難解な言語を話せる日本人なら、アルファベットがたった1種類しかない国の言語はきっと習いやすい!そう信じることにしています。
他者に期待しない
システムも行政もお店もサービスも、期待するからガッカリするんですよね。
このお店なら綺麗な食品があるはず!今オーダーしたら今週中に届くはず!IDカードもすぐに発行されるよね!電話で聞いたらすぐ解決するよね!
…なんて期待するからガッカリするんだと思います。
▼まあ、もともと自分以外の他者に大きく期待するタイプでもないのですが…
なんでも日本と比較しない
日本だったらこうなのに、日本ではこれはこう、など、日本と比較すると虚しくなってる自分がいます。
日本と比較したところで、日本と同じもの・クオリティ・サービスが手に入るわけないのです。
てことで、日本と比較してしまう癖をやめようとしています。
今あるものでベストのものが得られるように頑張る方が精神衛生上ずっと良いはず。
気が進まないこと、モヤること、やりたくないことは【即】伝える
なんだか気が進まないこと、モヤること、全部言うことにしました。
日本人的マインドだと、ここでは言わないでおこう、などなどうちに秘めがちですが、これは悪影響だと感じました。
自分の中で昇華できる事ならまだしも、相手ありきの事だとストレスが溜まっていくだけです。
もともとなんでも伝えられる人はよいですが、私は自分の中で溜め込みがちなので、できる限り相手に伝えるように心がけるように。
Lだけでなく、義理両親にも。
自分の心を守るのが一番大事です。
怒り・ストレスは書きだす
この方法、アンガーマネジメントの中でも有名な手法らしいです。
いつどこで、何にストレスや怒りを感じたのか、どうなればよかったか、どうして欲しかったかを書いていきます。
思うままに書き込んで、怒りとストレスを見える化させると、怒りとストレスを客観的に見ることもできます。
「あの時、実は私の方が悪かったかな」とか「なんだ、イライラするほどのものでもないな」など、自分のイライラ・ストレス感を冷静に見つめ直せました。
ないなら作る
日本と比較したり、あれもないこれもないと思うなら、作ればいいじゃない!という思考に。
原料自体は豊富なスウェーデン。
餃子も小籠包もお惣菜パンも作れちゃいました。
ストレスが新たな趣味に昇華しました。
手間はかかりますが、あれもないこれもないとストレスを抱えたまま過ごすよりだいぶ健全です。
「諦め」と「手放す」は決してネガティブなものではない
スウェーデンに引っ越してきてからのストレスやその付き合い方についてまとめてみました。
書けば書くほど「あー、あの時イライラしたなあ」といろんな出来事が蘇ってきて、愚痴が出ること出ること。笑
私が見つけた付き合い方、文面だけ見るとネガティブなものに見えますが、決してネガティブではありません。
「日本だったらこうなのに」という願望、「なんでスウェーデンではこうなんだ」というイライラを手放すことで楽になれました。
日本と比べても仕方ないと諦めることができ、よし、じゃこれから何しようかなと考えるのも悪くありません。
何かとネガティブな思いやイライラがストレスにつながって心身を病みそうなこともある海外生活ですが、この生活を選んだのは私以外の何物でもありません。
色々しんどくならない程度に、こちらので生活をゆるく楽しんでいこうと思います。
ほんとそれです…
たけぽんさん、共感くださりありがとうございます…
海外にお住まいなのでしょうか?
日本が便利すぎるのもアレですが、色々戸惑っちゃうシーン多いですよね…特に移住したてのタイミングは。